独外務省、ウクライナ東部での無人機使用に強い懸念
ウクルインフォルム
ドイツ外務省は27日、ウクライナ東部にて停戦違反件数が増加しており、また対立する双方が無人機を使用していることにつき、強い懸念を表明した。
アンドレア・ザッセ独外務報道官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ザッセ報道官は、「ベルリンでは、ウクライナ東部における戦闘行為の集中度増大、及びウクライナ軍参謀本部による発表を非常に懸念している。同発表によれば、ウクライナ軍は、砲撃と兵1名の死亡ともう1名の負傷に対する反撃として、無人機『バイラクタル』を使用としたという」と発言した。
同報道官は、過去数週間、欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)がロシアとウクライナが署名したミンスク諸合意への違反となる停戦違反件数と銃火器使用の増加を確認していると伝えた。さらに報道官は、「ミンスク諸合意はOSCE監視団にしか無人機使用を認めていないにもかかわらず、全ての当事者が無人機を使用している」と発言した。
その上で独報道官は、過去数か月の情勢からして、全ての当事者に対して沈静化を呼びかけ、全ての当事者が政治協議にてこれまで以上に建設的なアプローチを示さなければならないと指摘した。
加えて、ドイツとフランスは、ノルマンディ4国(独仏宇露)外相級会談を組織するために強化的体制で作業をしていると述べつつ、記者からの日程に関する質問に関しては回答がなかった。
これに先立ち、ウクライナ軍参謀本部は26日、ウクライナ東部の統一作戦圏にて、ロシア占領軍からの攻撃を受けた際に停止要求を行ったが反応がなかったため、トルコ製攻撃型無人機「バイラクタル」を初めて使用、敵火砲を破壊したと伝えていた。