ゼレンシキー大統領、トルドー加首相と欧州エネルギー安全保障を協議
ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は1日、英グラスゴーにて、カナダのトルドー首相と会談し、独露間新ガスパイプライン・プロジェクト「ノルド・ストリーム2」が欧州のエネルギー安全保障にとっての脅威を生み出していることについて協議を行った。
ウクライナ大統領府広報室が伝えた。
発表によれば、ゼレンシキー大統領は、トルドー首相が率いる政党のカナダ議会選挙での勝利を祝福した。
大統領はまた、カナダがウクライナの主権と領土一体性を変わらず支持していることを指摘し、またウクライナ東部の現在の治安情勢と和平協議の状況につき報告した。
ゼレンシキー大統領は、トルドー首相に対して、ウクライナの欧州・欧州大西洋統合願望(編集注:欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)加盟願望)を支持していることにつき謝意を伝え、ウクライナによるNATO加盟に向けて、カナダが牽引的役割を担うことへの期待を表明した。
両者は、欧州のエネルギー安全保障にとってのノルド・ストリーム2プロジェクトが生み出している脅威や、エネルギー危機、それらへの対抗策につき協議を行った。
ゼレンシキー大統領は、ウクライナ国内改革の状況、とりわけ、インフラの発展、農地改革、デジタル移行について報告した。また、大統領は、ウクライナのグリーン移行戦略についても説明した。
大統領はさらに、ウクライナとカナダの二国間経済協力の強化、ウクライナとカナダの自由貿易協定の拡大への期待を表明した。
また、両者は、ウクライナ国民のカナダへの渡航の際の条件緩和についても話し合った。
ゼレンシキー大統領は、トルドー首相をウクライナへの訪問に招待した。
なお、ゼレンシキー大統領は、国連の気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)へ参加するために英国グラスゴーを訪れている。
写真:大統領府