ウクライナ外務省、露外相による「宇が露を戦闘に引き込もうとしている」発言にコメント
1日、オレフ・ニコレンコ外務報道官が、ウクルインフォルムに対して、ラヴロフ露外相によるウクライナが「ロシアを戦闘行為に引き込もうとしている」との発言に関してコメントした。
ニコレンコ報道官は、過去7年間、ウクライナ東部ドネツィク・ルハンシク両州被占領地にクラス住民は、ロシアによる戦闘行為、苦しみ、破壊を十分に見てきたと指摘した。
同時に報道官は、「正にそれがゆえに、私たちの国は、平和的情勢解決を前進させるための行動を常に提案しているのである。しかし、ロシア連邦は、様々な言い訳でそれらを無視している。私たちは、ロシア連邦に対して、戦争の枠組みで物事を考えるのを良い加減に止めるよう呼びかけている。私たちは、2019年12月にパリで達成したノルマンディ・フォーマット首脳会談の合意をロシアが良心を持って履行することを期待している」と発言した。
同氏は、パリでの合意とは、兵力等のコンタクト・ラインからの引き離し、停戦遵守、通過検問地点の作業妨害の解除、欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)のウクライナ全域への理想的アクセスの確保、結論文書のその他の項目の履行だと説明した。
また同氏は、ウクライナは、ノルマンディ・フォーマットでの次期会合を、前提条件なく実施する準備があると強調した。その上で同氏は、「私たちは、ロシアもそのような会合開催に同意することを期待している。同時に、2020年7月22日に付停戦体制強化追加方策にて規定されているように、ウクライナ側は、進攻、砲撃、武力挑発に対して反撃する権利を留保している」と指摘した。
これに先立ち、ロシア連邦のセルゲイ・ラヴロフ外相が、ロシアの報道機関へのインタビュー時に、ロシアはウクライナ政権があたかも「挑発的状況を作り出し、ロシアを戦闘行為に引き込もう」とする試みを観察していると発言していた。