メルケル独首相、退任前にゼレンシキー大統領と電話会談
ウクルインフォルム
退任を控えるメルケル独首相は25日、ゼレンシキー大統領と電話会談を行い、ウクライナ東部情勢、国境付近のロシア軍集結、移民問題について協議した。
ザイベルト独政府報道官がウクルインフォルムに伝えた。
ザイベルト氏は、「首相とウクライナ大統領は、ウクライナ・ロシア間国境とウクライナ東部の治安情勢につき協議した。メルケル首相は、ウクライナの独立、主権、領土一体性への自らの支持を強調し、それの弱体化が対応なく放置されることはないと強調した」と伝えた。
同氏によれば、メルケル氏とゼレンシキー氏は、ミンスク諸合意履行に向けてノルマンディ・フォーマットにおける努力を進めることで合意したという。また、ベラルーシと欧州連合(EU)加盟国の間の国境、ベラルーシとウクライナの間の国境の状況についても意見交換が行われたと伝えられた。
また、同電話会談については、ウクライナ大統領府広報室も公表している。
発表によれば、「両者は、ロシア連邦からの脅威の沈静化と制裁政策維持の問題において、国際社会の努力を調整することが不可欠だとの点で合意した」という。
また、ゼレンシキー大統領は、メルケル独首相に対して、ドンバス地方の治安情勢、及び、ウクライナが平和達成のために行っている行動について報告した。両者は、ノルマンディ・フォーマットの作業を継続しなければならないと指摘した。
さらに、ゼレンシキー大統領は、メルケル独首相に対して、ウクライナの領土一体性と主権への長年の不変の支持、そして、ノルマンディ協議における積極的な立場につき、謝意を伝えた。
ベラルーシとEU加盟国の間の国境における移民危機については、「両者は、EU加盟国とウクライナの情勢不安定化のために移民危機が利用されることを回避するためには、ウクライナとEUの行動調整が重要だと指摘した」と書かれている。