黒海におけるNATO加盟国艦船の常駐はウクライナ支持のシグナル=シュミハリ宇首相
ウクルインフォルム
ウクライナのシュミハリ首相は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の艦船が黒海に常駐することは、ウクライナ支持を示す強力なシグナルだとの見方を示した。
シュミハリ首相が米ポリティコへのインタビュー時に発言した。ウクライナ政府ポータルサイトが発表した。
シュミハリ氏は、ロシア軍がウクライナ国境沿いに恒常的に集結していることは、ロシア政権の政策実現手段の一つだと指摘した。
同氏はまた、「ウクライナ、欧州連合(EU)・NATO加盟国が連帯して対応することが、ロシアの攻撃的行動への返答とならなければならない。黒海へのNATO艦船の常駐を確保することは、ウクライナ支持を示す非常に強力なシグナルとなり得る」と強調した。
その他同氏は、ロシア政権幹部は、ウクライナの情勢不安定化だけでなく、EU・NATO加盟国の国内情勢不安定化にも関心を持っていると指摘し、「天然ガスはすでに、私たちの国だけでなく、欧州全体に対して武器として利用されている。ノルド・ストリーム2(編集注:独露間新天然ガスパイプライン)を巡る状況や、ウクライナを通じた天然ガス輸送の現象は、その命題をはっきりと確認するものだ」と強調した。
さらに同氏は、ロシア連邦は常にウクライナや西側諸国に対してハイブリッド戦争のその他の手段も利用しているとし、例として、ハッキングや偽情報発信を指摘した。