クレーバ宇外相、NATO加盟国に露軍の国境集結につき報告
ウクルインフォルム
ウクライナのクレーバ外相は1日、リガにて開かれる北大西洋条約機構(NATO)外相理事会会合にジョージア外相とともに出席した。
ウクライナ外務省広報室が公表した。
発表によれば、クレーバ氏は、NATO加盟国外相にロシアによるウクライナ東部の治安情勢激化、ウクライナ国境沿いの軍部隊集結、ロシア軍再侵攻の危険、ロシア発偽情報の強化について詳細に報告した。
同氏は、ウクライナがドンバス地方に対して進攻作戦の準備をしているとのロシア発偽情報を否定した上で、ウクライナはロシア・ウクライナ武力紛争は政治的・外交的解決のみを目指しており、ロシア、ウクライナ、欧州安全保障協力機構(OSCE)の3者からなる「三者コンタクト・グループ(TCG)」と独仏宇露4国からなる「ノルマンディ・フォーマット」での作業を継続する準備があることを改めて確認した。
クレーバ外相はまた、ウクライナとNATO加盟国の努力を合わせることで、ロシアの更なる攻撃的行動を抑止することができるとし、NATO加盟国に対して、制裁圧力の強化とウクライナの防衛能力の強化といった具体的な行動を提案した。
クレーバ氏は、「ウクライナは、政治的、経済的、安全保障的方策からなる包括的抑止パッケージ実現に向けて積極的に活動している。パッケージは、ロシアに最悪のシナリオを採択したいと思わせないようにすることを目的としている」と説明した。
同氏は、NATO加盟国に対して、ウクライナへのサポート、安全保障強化支援への謝意を伝え、ウクライナを強化することと、NATO東方の強化は、互恵的なものだと強調した。
また、発表には、NATO加盟国から、ウクライナの主権と領土一体性に対する強い支持が表明されたと書かれている。
なお、11月30日から12月1日にかけて、リガにてNATO外相理事会が開催されている。