クレーバ宇外相、ロシア抑止の「3面アプローチ」を説明

クレーバ宇外相、ロシア抑止の「3面アプローチ」を説明

ウクルインフォルム
ウクライナのクレーバ外相は、同国はロシアの侵攻を抑止するために、政治的メッセージ、制裁、ウクライナとの軍事協力、という3分野からなるアプローチにて諸外国と協力していると説明した。

クレーバ外相が英ニュースサイト「スカイニュース」へコメントした

クレーバ氏は、ウクライナは米国や英国といった同盟国から、ロシア政権を抑止する試みにおいて協力していると述べ、「私たちはパートナーたちと共に、プーチンにとってのその代償を耐えられないものとしなければならない」と強調した。

同氏はまた、ロシアの再侵攻を抑止する試みの3面アプローチとは、政治的メッセージ、制裁、パートナー国とのより緊密な軍事協力からなるものだと説明した。同氏は、「米国やその他の同盟国は、経済的ダメージを与えることができる。私たちは、現場で戦うことになる。これを口にするのは残念なのだが、しかし、多くのロシア兵が亡くなることになる。私たちは、プーチン露大統領がそうなることを望まないことを期待している」と発言した。

加えて、クレーバ氏は、抑止がうまくいかなかった場合も、NATOの部隊がウクライナの部隊とともにロシアと戦闘することは期待していないとしつつ、しかし、NATOからのサポートは期待していると述べた。同氏は、「私たちは、戦争回避のための支援を頼んでいる。あるいは、私たちが、ロシアの開戦準備に対して、どうしようもなくなった場合は、私たちの軍の強化を支援して欲しい」と強調した。

これに先立ち、ウクライナ国防相は、ロシア軍の侵攻の可能性があるのは1月末であり、現在ロシア軍部隊兵力9万3200人が国境沿いや被占領地に集結していると発表していた。米ワシントンポストは、米情報機関の情報として、現在集結している露軍兵力は約7万と評価しつつ、1月にはこれが約17万5000人、大隊戦術群100個にまで増えた上で侵攻が始められる可能性があると報じた。他方で、ロシア政権は、侵攻計画を否定しており、ウクライナの武装を認めているとして欧米諸国を非難している。

バイデン米大統領は8日、プーチン露大統領とオンライン協議を行い、ウクライナ周辺のロシア軍の増強につき、各国の懸念を伝えている。

また、バイデン米大統領は、9日にゼレンシキー・ウクライナ大統領とも電話会談を行う予定。


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