「欧州と米国の目的は、ウクライナの側にいること」=マクロン仏大統領
マクロン仏大統領がパリでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
マクロン氏は、7日に開催された米露首脳会談に関して、「思うに、私たち、全ての欧州人やアメリカのパートナーたちの目的は、ウクライナの安全を保証し、地域の平和な状況を確保するために、何よりもウクライナの側にいることだ」と発言した。
またマクロン氏は、バイデン米大統領がプーチン露大統領との会談の前後に欧州パートナーと立場を調整したことにつき謝意を表明した。その点につき、同氏は、政治的にそれは非常に良いイニシアティブであったと指摘した。
同時に同氏は、露宇紛争解決を協議する独仏宇露4国からなるノルマンディ・フォーマットと同フォーマットにおける独仏の仲介の重要性を強調しつつ、他方で「欧州の人々がそれを単独で変えることができるだろうか? いや、できない。それは相手側の良き意志にかかっている」とコメントした。
さらに同氏は、ノルマンディ・フォーマットと政治プロセスを再開するために、プーチン露大統領とゼレンシキー宇大統領と改めて連携し、改めて両首脳をノルマンディ・フォーマットの協議に関与させなければならないと強調した。
マクロン大統領は、ロシアをその対話に関与させることが重要であるとし、それがウクライナ周辺の緊張を除くことになり得るし、地域の安定と平和を確保することにつながると指摘した。同氏は、「ロシアとの対話によって、ウクライナの主権と平和的情勢解決、地域全体の平和、私たちの大陸全体の安定を維持する、新たな決定とプロセスが作り出せるのだ」と発言した。
また、マクロン氏は、バイデン米大統領はプーチン露大統領と対話することで、プーチン氏との対話が必要であることを示したと指摘した。同氏は、なぜなら「その対話のおかげで、私たちは、合意や対立に焦点を当てることができ、エスカレーションを回避するための今後の道を敷くことができるようになるからだ」と指摘した。