EUはウクライナ侵略に対する断固とした対応を準備している=ボレルEU上級代表
ウクルインフォルム
欧州連合(EU)のボレル上級代表は14日、EUはウクライナの主権と領土一体性への支持で一致しており、ロシアに対しては、ウクライナへの軍事行動の際に断固とした対応を取るというシグナルを伝えると発言した。
14日、ボレル氏がストラスブールの欧州議会本会議の際のウクライナ周辺(国境沿いや一時的被占領地)へのロシア軍の集結の議論の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ボレル氏は、「私が今日議論の際に聞いたものにもとづいて、私たちは、あらゆる軍事行動の開始を防ぐために、抑止政策強化のための行動を継続していく。私たちは、最悪に向けた準備をしなければならないが、同時に改善へも期待しなければならない。EU理事会、全加盟国の政府で、ロシア政権幹部に対して、一致し、非常に強力なシグナルを送る。そのシグナルは、私たちにウクライナに対するいかなる軍事行動に対しても、それが起きた場合、断固として対応する準備があることを示すものだ」と発言した。
同氏はまた、EUにはウクライナ東部紛争の解決を目的としたミンスク諸合意の完全履行を促す願望があることを確認した。
同時に同氏は、EUは、英リバプールのG7外相会談の際のように、大西洋間パートナー国や同志国とともに本件についての調整と協力を継続すると伝えた。
その他同氏は、「ウクライナの前に立ちはだかる挑戦は、古典的な意味での純粋な軍事的次元の枠から大きくはみ出している。それらは、広範かつ調整されたハイブリッド侵略の一部であり、そこにはエネルギー、偽情報、ハイブリッド攻撃が動員されており、それらもその新しい挑戦のいくつかの特徴に過ぎない。私たちは、民主主義、人権、法の支配、人的交流、貿易、エネルギー、サイバーセキュリティ、環境保護、社会保険、偽情報対策といったあらゆる分野でのウクライナ、同国の人々、政府の支援と強靭性の更なる強化のための努力を惜しまない」と発言した。