ロシアの侵略に対応することが中国への警告となる=駐米ウクライナ大使
ウクルインフォルム
オクサーナ・マルカロヴァ駐米ウクライナ大使は、中国問題に集中するためにロシア問題を「一時停止」するという考えは間違っているとの見方を示した。
マルカロヴァ氏がニュースサイト「左岸」へのインタビュー時に発言した。
マルカロヴァ氏は、「米国の専門家の中には、ロシアとのストーリーを一時停止して、中国に取り組むべきだと言う者がいる(その中には、私たちの北の隣人(編集注:ロシア)の支援を受けているわけではないのに、そのようなことを述べる者もいる)。私たちは、その見方は間違っていると思っている。もし民主主義世界が、中国の将来の悪行へ向かうやる気を削ぎたいのであれば、現在のロシアによる対ウクライナの侵略行為に対応しなければならないのだ」と強調した。
記者から、米国は中国からの挑戦に対応するためにロシアと対話することに同意したのではないかと述べると、マルカロヴァ大使は「地政学にはそのような直線的な決定は存在しない」と発言した。
同氏は、「さらに言うと、予想の非常に困難な国家と合意することは不可能なのだ。私たちの立場は非常に明確である。ウクライナの行っている闘いは、民主主義を巡る闘いである、というものだ。私たちが攻撃を受けているのは、私たちが民主的な欧州大西洋路線を選択したからである。ロシアや中国は、結局のところ専制国家である。ある専制国家との問題がある時に、それを他の専制国家と合意をすることで解決することはできないのだ」と主張した。
これに先立ち、日本の共同通信が、日本と米国が台湾有事の際の日米共同作戦計画原案を策定したことを報じていた。
また、パウロ・クリムキン元ウクライナ外相は、世界の多くの専門家は現在、中国が近い将来台湾支配の確立を試みるだろう、そしてそれはプーチン露大統領にとってウクライナ領の一部を支配を試みるチャンスを生み出すことになると議論していると伝えていた。