ゼレンシキー大統領、独仏首脳補佐官と会談 ノルマンディ4国首脳会談開催への期待表明
ウクライナ大統領府広報室が公表した。
発表によれば、独仏首脳補佐官は、ノルマンディ・フォーマット対話の一環でモスクワを訪問する前の1月4日のイェルマーク宇大統領府長官との電話会談時の合意に従って、今回キーウを訪問したのだという。今回の会談では、ノルマンディ・フォーマットでの作業活性化の手段について意見交換が行われたとのこと。
ゼレンシキー大統領は、2019年12月のパリにおけるノルマンディ4国首脳会談での合意の履行に向けた、独仏の努力を歓迎すると述べた。また、ゼレンシキー氏は、「紛争停止について内容ある合意をする時が来ている。私たちは、新しい4国首脳会談にて、必要な決定を採択する準備がある」と発言した。
会合参加者は、現状に関して意見交換を行い、ロシア・ウクライナ紛争の平和的解決とウクライナ国境沿い情勢の緊張緩和を目的とする今後の行動について協議を行った。
イェルマーク宇大統領府長官は、ウクライナ側は紛争の政治的・外交的解決にコミットし続けていることを改めて確認した。
イェルマーク氏はまた、停戦の完全遵守、被拘束者の相互解放、コンタクト・ライン上の通過検問地点の開通、ノルマンディ4国パリ首脳会談のその他の決定の履行を確保しなければならないと強調した。
参加者は、ノルマンディ・フォーマットの次期首脳会談開催の条件合意を目的に、4国首脳補佐官級コンタクトを継続することで合意した。
イェルマーク氏は、「ウクライナ、フランス、ドイツは、ノルマンディ・フォーマットの各レベルでの成果の出る作業を回復するために活発な努力を行っている。私たちは、ロシア側がこの努力を支持し、パリのノルマンディ4国首脳会談の結果履行の進展達成を促進することを期待している。次期ノルマンディ首脳会談の開催は、平和的情勢解決プロセスへの真剣な後押しとなるだろう」と発言した。
ウクライナ側は、独仏首脳補佐官に対して、ミンスク諸合意と2019年パリ首脳会談の決定の当事者による履行に関する詳細な情報を提供した。
これに先立ち、1月4日には独仏宇首脳補佐官による電話会談が、6日にはモスクワにて独仏露(ロシア側はコザク大統領府副長官参加)の会談が行われていた。いずれの会談も、ウクライナ東部情勢とミンスク諸合意履行状況が議論されている。
また、7日、ホフマン独政府報道官は、ドイツはノルマンディ・フォーマットへの特別な責任を感じていると述べていた。ホフマン氏は、ドイツはウクライナ国境の状況を懸念しており、過去数週間、その評価に変化はないとし、そのためノルマンディ・フォーマットのコンタクトは重要だと発言していた。
写真:大統領府