「ロシア兵の最後の1人が立ち去った時、紛争は解決する」=クレーバ宇外相
19日、クレーバ外相がキーウ(キエフ)を訪問したブリンケン米国務長官との会談後共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
クレーバ氏は、ブリンケン氏とロシア・ウクライナ紛争解決協議を行う独仏宇露4国からなる「ノルマンディ・フォーマット」について協議したとし、米国が、首脳レベルでの同フォーマットの機能を回復させるためのウクライナ、フランス、ドイツによる努力を支持していると伝えた。クレーバ氏はまた、協議の際にはまた、ロシア・ウクライナ・欧州安全保障協力機構(OSCE)からなる「三者コンタクト・グループ(TCG)」の作業についても話し合ったと伝えた。
同氏は、「全ての努力は現在、対立の外交的解決の道へとロシアを進ませることを目的としている。この紛争では、外交的解決が唯一の解決手段だ。もしロシアが、幹部の言葉だけでなく、本当に心から政治的解決を望んでいるなら、同国は米国、北大西洋条約機構(NATO)、ノルマンディ・フォーマット参加国とこの紛争の解決について協議を続けなければならない」と発言した。
クレーバ氏はまた、ウクライナ東部の武力紛争は、ドネツィク・ルハンシク両州一部地域とクリミア自治共和国とセヴァストーポリ市から最後の一人のロシア兵が立ち去った時にはじめて、解決するのだと強調した。
さらに同氏は、「もう一度強調する。ウクライナは、進攻作戦を一切計画していない。私たちは、防衛能力強化のみの作業をしている。そして、その点で、米国は私たちのナンバーワンのパートナーであり続けている」と発言した。
なお、19日、ブリンケン米国務長官がキーウを訪問し、クレーバ外相との会談の前に、ゼレンシキー大統領と会談した。その後、ブリンケン氏は、20日にベルリンを訪問して環大西洋4国(仏独英米)代表者と会談し、その後、21日には、ジュネーブにてラヴロフ露外相と会談することが発表されている。
これに先立ち、クレーバ外相は17日、ベーアボック独外相と会談し、独仏宇露4国のノルマンディ・フォーマット首脳会談を開催することが両国の共同の目的だと発言していた。また、ロシアの報道機関は、1月末から2月初頭にノルマンディ・フォーマット首脳補佐官級会合が開催される可能性があると報じている。