クレーバ外相、アフリカ諸国にロシアを非難するよう呼びかけ 周遊は中断
10日、ウクライナ外務省がクレーバ外相のコメントを掲載した。
クレーバ宇外相は、10日朝のロシアのウクライナ各地の住宅街、発電所、鉄道、百貨店、橋などへのミサイル攻撃を指摘し、死傷者は増え続けていると発言した。同氏は、「重要民間インフラへの意図的な攻撃は戦争犯罪だ。ロシアは、軍事的用途のない発電所を攻撃しており、寒さの到来に伴った民間人の主要な需要である暖房、電力、水を奪っている。ロシアの2月24日以降のウクライナ人に対する行動は、今日の攻撃も含めて、ジェノサイドだ。このような凄惨な状況下、私は、自らのアフリカの周遊を中断し、ウクライナへ速やかに戻ることを決めた」と発言した。
同氏はまた、プーチン露大統領のテロは、ウクライナ人だけを対象としているのではないとし、人道主義、平和に生きる権利、尊厳と安全への権利といった、全てのアフリカの社会にとって最重要の価値を侵害しているのだと強調した。
その上で同氏は、ロシアによる意図的なウクライナ民間人攻撃と重要インフラ破壊を強く非難するよう呼びかけた。同氏は、「私は、アフリカに対して、中立を止めるよう呼びかける。中立の立場は、ロシアに侵略と世界、とりわけアフリカでの犯罪行為の継続を促していくだけである。ロシアは、この戦争は受け入れられない、停止されねばならないというあなた方の立場を聞かねばならない」と伝えた。
同氏はまた、今週、国連総会にて、ロシアの侵略とウクライナ領土の違法な併合の試みを非難する決議採択の投票が行われることを喚起し、「ウクライナは、その重要な文書へのあなた方の価値ある賛成を期待している。ウクライナと世界の平和は、一緒に行動してのみ築くことができる。アフリカの支持は、現在かつてないほどに必要なとなっている」と強調した。