ウクライナ外務省、露外相の発言につき「プーチン政権は協議のチャンスを失った」
ニコレンコ報道官がフェイスブック・アカウントに書き込んだ。
ニコレンコ氏は、「ラヴロフ氏の『ロシア1』局へのインタビューは、ロシア外交の無力さを示している。ロシア連邦外相は、国外で背徳者となったことにより、国内消費者向けのプロパガンディストの役割を演じる以外にすることがなくなってしまった」と発言した。
ラヴロフ氏がゼレンシキー氏がロシアとの協議について考えを変える、あるいは米英がウクライナに「命令する」可能性について言及したことにつき、ニコレンコ氏は、「ロシア幹部がどれだけ努力しようが、ウクライナのリーダーの意志を砕くことはできない。自らの弱さに苦しみつつ、ワシントンやロンドンについての無意味な話を拡散しているのだ」と指摘した。
またニコレンコ氏は、プーチン政権は協議のチャンスを失ったと述べ、「テロリストとは協議は行われない。それが世界の一般的実践だ。ヴォロディーミル・ゼレンシキー氏がすでに述べたように、ウクライナは、ロシアの他の大統領の統治の際にロシアと協議を行っていく。当然、別の外相となった際、である。なお、ラヴロフ氏のことは、他に多くのインタビューが待ち受けている。ハーグ、ブチャ、マリウポリ、その他のロシアの戦争犯罪法廷開催の場として定められた町においてだ」と強調した。
これに先立ち、ラヴロフ露外相は、ロシアのメディアに対して、ゼレンシキー宇大統領がロシアとの協議に関する考えを変える可能性や、米国や英国がゼレンシキー氏に「命令する」可能性は排除しないなどと発言していた。
9月30日、ゼレンシキー大統領は、ウクライナはロシアと対話を行う準備があるが、今とは別の大統領とだと発言していた。またゼレンシキー氏は、10月11日のG7首脳会談へ招待された際もプーチン氏とは一切の対話は不可能だと発言している。