「ウクライナは露の大規模攻撃後もエネルギー分野の麻痺を回避できた」=シュミハリ首相
ウクルインフォルム
ウクライナのシュミハリ首相は16日、ウクライナはロシアによる最近の大規模ミサイル攻撃後も、エネルギー分野の麻痺を回避できたと指摘した。
シュミハリ首相がフェイスブック・アカウントに過去1週間の政府活動の総括を書き込んだ。
シュミハリ氏は、今週は最初の3日間だけでロシア軍がミサイルと自爆型無人機を使い、キーウを含め、民間施設・エネルギー施設へと最大130回の攻撃を行ったとし、「侵略国はウクライナ人を恐れさせ、国のエネルギー分野を麻痺させたがっていた。しかし、彼らは目的を達成できなかった。ウクライナは、そのようなシナリオへの備えがあった。私たちは、緊急修理作業のために努力を動員し、4000の自治体の電力供給を復旧したのだ」と伝えた。
さらに同氏は、ウクライナ国民が平均して電力消費を10%減らしたとし、キーウ市とキーウ州では10月15日に7%消費を減少、チェルニヒウ州は約20%減少させたと伝えた。
そして、「それにより、ピークの時間帯の電力消費の均衡化が可能となり、計画停電を実施しなくても済んだ。私たちは、今後数日も朝と晩、ウクライナ国民が過剰な電力消費を控えることを期待している」と発言した。
その他同氏は、ロシアの犯罪的行動の論理的帰結として、欧州評議会議員総会が決議にてロシア現政権をテロ政権と認定し、ロシアの対ウクライナ侵略犯罪の追訴のための特別法廷の設置の加速を呼びかけたことを喚起した。
なお、10日、ロシア軍はウクライナ各地に大規模なミサイル攻撃を行い、エネルギー関連施設を破壊していた。これを受け、ウクライナ政権は、国民に対して、電力消費のピークの時間帯における節電を呼びかけていた。