ゼレンシキー宇大統領、国民へ節電を呼びかけ 露軍の電力インフラ破壊続く
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージにて発言した。
ゼレンシキー氏は、「私たちは、私たちの国の当たり前のエネルギー能力を復旧すべくあらゆる可能なことを行う。しかし、そのためには時間が必要だ。そのためには、私たちがともに努力をしなければいけない。今、その努力は以前より必要だ。州行政府長官、政府関係者から説明がある。しかし、大まかには、(20日)朝7時から、電力消費に特に意識的に向き合う必要がある」と発言した。
そして同氏は、必要のない機器の電源を切り、多くの電力を消費する機器の使用を制限するよう要請した。
さらに、同氏は、「明日は、消費について最大限意識的に向き合うことがとても重要だ。そうすれば、安定化のための停電はより短くなるだろう」と発言した。
同氏はまた、エネルギー関係者との会議を開催したと伝え、「冬季を前に、ありとあらゆるシナリオに備えている。ロシアのテロがエネルギー施設に向かっていること、今のところパートナーたちの支援では100%敵のミサイルや無人機を撃墜することができていないことに基づいて(準備をして)いる」と強調した。
また、同日、キーウ市長のクリチコ氏も、テレグラム・チャンネルにて、キーウ市民に対して、20日は最大限節電するよう呼びかけた。
クリチコ氏は、ロシアの重要インフラ施設への大規模攻撃後の電力消費状況は引き続き困難だと述べた上で、「7時から23時、強い電気機器は切ってくれ。電子レンジ、電気ポット、空調、設置型暖房だ」と書き込んだ。
同氏はまた、天候条件や、電力節約の必要性を考慮し、またキーウ市民が空調や電気暖房を使わなくても済むように、20日に市内の集中暖房を開始すると発表した。
その他同氏は、個々の住居における小さな節約や電力消費の低下でも、国家全体のエネルギーシステムの活動を安定化させるのに役立つと強調し、さらに「企業、広告スペース、店、カフェ、レストランの経営者には、照明広告やモニター広告の最大限の節約をお願いする」と伝えた。
これに先立ち、ウクライナ大統領府のティモシェンコ副長官は19日、ウクライナ国民に対して10月20日、7時から23時にかけて電力消費を最大限制限するよう呼びかけていた。