「クリミアにウクライナの国旗が戻るということは、クリミアにEUが到来するということ」=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領がザグレブで開催されているクリミア・プラットフォームの第1回議会サミットへのオンラインスピーチの際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「あのような占領が何年も続いた後にクリミアを再統合するのは容易ではないが、しかし協力のおかげで、私たちはそれも実現することができる。私たちは、状況を完全に変える。ウクライナの国旗のクリミアへの回帰は、全ての欧州人にとって、当たり前の普通を取り戻すことである。あなた方の国1つ1つにある治安上の普通、経済面、司法面、社会面、文化面の普通の回帰である。ウクライナの国旗が戻るということは、EUが完全な意味でクリミアに到来することを意味する」と発言した。
同氏はまた、ロシアは現在、クリミアから市場と発展を剥奪しているが、ウクライナのコントロールが回復されれば、クリミアには貿易・投資の面を含め、EUとのあらゆるレベルの統合が呼び込まれることになると指摘した。
さらに同氏は、ウクライナの国旗が戻ることは、クリミア住民の人権が保護され、皆にとっての自由が戻ってくることになるとし、それは民族、宗教のあらゆるコミュニティにとって、思っていることを自由に話し、事実を拡散することのできる機会を指すと述べた。
その他同氏は、ウクライナ勝利後のクリミア回復は、ウクライナの領土一体性の不可分の要素として、その他のウクライナの地域の回復と一緒に協議されているものであると指摘し、ウクライナは毎日クリミア奪還に近づいていると発言した。
その上で同氏は、「私たちの領土一体性回復がまだ続いている中で、私たちの国は十分かつ適切なサポートを必要としている。防衛、財政、制裁のサポートだ。私は、ウクライナへのサポートを防衛し、それを常に強めるようお願いする。それは将来の平和の基盤である」と呼びかけた。
なお、10月24、25日、クロアチアのザグレフにて、第1回となるクリミア・プラットフォーム議会サミットが開催されている。