ジェパル・ウクライナ外務次官、日本外務省の中込欧州局長と会談
ウクルインフォルム
ウクライナのジェパル(ジャパロヴァ)外務第一次官は7日、日本外務省の中込正志欧州局長と会談し、ロシアによる全面的侵略を受けるウクライナへのさらなる支援や2023年に日本が議長国を務める際のG7の優先課題について協議を行なった。
ウクライナ外務省広報室が7日に開催された会合につき公表した。
発表によれば、ジェパル外務第一次官は、困難な冬季を迎える中でウクライナへのさらなる支援が重要だと強調し、ロシアは電力インフラをミサイルで攻撃しながら、人道危機を深めて、ウクライナ国内避難民の新たな波を起こしたがっていると指摘した。
ジェパル氏はまた、日本側に対して、ウクライナの人々への一貫した財政・人道支援、並びに対露制裁強化の努力につき謝意を伝えた。
さらに同氏は、「現在、ウクライナと日本は、非常に集中的な政治対話を維持している。私は、もうすぐ私たちの関係が戦略的パートナーシップのレベルに達することを期待している」と発言した。
中込欧州局長は、日本による対ウクライナ包括的支援に関する政策が普遍であることを認めた上で、日本は強力な人道支援と地雷除去支援を提供し続けると伝えた。さらに中込氏は、2023年に日本がG7議長国となる際、ウクライナは優先課題となると発言した。
また中込氏は、「私たちは、ウクライナへのさらなる強力な支援のためにG7をまとめ、また強力な制裁政策を維持し続けていく」と強調した。
ジェパル氏は、ウクライナのイニシアティブ「クリミア・プラットフォーム」の活動における日本の積極的な参加を高く評価していると伝えた。
なお、日本の岸田首相は、今年8月23日に開催された第2回クリミア・プラットフォーム首脳会談にオンラインで出席した際、日本はクリミアを含めたウクライナの主権と領土一体性を一貫して支持し、一方的な現状変更の試みには断じて反対すると伝えた他、ロシアによるウクライナ侵略は欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす暴挙だと発言していた。