スナク英首相、キーウ訪問 防衛支援など協議
ゼレンシキー大統領は、ソーシャルメディアにて、スナク英首相の訪問を報告した。
ゼレンシキー氏は、「今日の会談では、私たちは、両国やグローバルな安全保障にとって最も重要な問題を協議した」と書き込み、またウクライナと英国は戦争の最初の数日から強力な同盟国であり続けていると指摘した。
また両首脳は、会談後記者会見を行った。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
スナク首相は、「私は今日、ウクライナが必要とし、得る値する平和と安全を獲得するまで、英国は支援を提供し続けると発言するためにここへ来た」と発言した。
またスナク氏は、今年だけで英国はウクライナに対して、23億ポンド以上の軍事支援を提供したとしつつ、英国は来年も軍事支援を提供し続けると確約した。
同氏はさらに、「あなた方が戦場でロシア軍に圧力をかけている間、あなた方の家、病院、重要インフラ施設は空からの攻撃で破壊されている。あなた方の自衛を支援するために、私たちは今日、新たな防空支援を提供する。具体的には、特殊高射砲120台と対無人機機材だ」と発表した。
また同氏は、英国は、ウクライナ軍人の訓練プログラムを拡大しているとし、衛生兵や工兵の訓練も行うと伝えた。また、その他、英国はウクライナ軍人のために特別冬季装備を提供する他、総額1600万ポンド人道支援も供与すると発表した。
記者会見時、ゼレンシキー宇大統領は、「もちろん、今日私たちは、ウクライナの空の保護をする上での機会について協議したし、防衛協力全般についても話し合った」と伝えた。
ゼレンシキー氏はまた、スナク氏に対して、ウクライナの必要に関する理解と支援の用意につき謝意を伝えた。
さらに同氏は、会談中には、ウクライナの復興、経済協力、外交関係、ウクライナの安全の保証について協議したと発言した。
とりわけゼレンシキー氏は、安全の保証につき、「私たちの平和の公式の利点の1つは、パートナーたちがその方式の項目実現の際に、リーダーシップを発揮する機会があることだ。私たちは友人たちに、彼らがどの分野を得意とするかを示すことを提案している。それをもとに、私たちは、英国がウクライナと欧州全体の平和の共同創設者となる可能性につき話し合った」と指摘した。
同氏は、ウクライナの平和の公式は非常に具体的で現実的だと発言した。
スナク英首相はさらに、「ウクライナ復興会議」を2023年に英国で開催できることを大きな名誉だと思っていると発言した。同氏は、「この野蛮な戦争を終わらせられ、法の支配があり、戦争犯罪者の責任が問われ、あなた方の国の主権が尊重される、公正な平和を確保できることを、私たちは期待している」と発言した。
スナク氏は、ウクライナは戦争で多大な代償を払っているが、自国領を解放していると指摘した。同時に同氏は、ロシアはヘルソンを自国領だと主張していたが、最近、ヘルソンの中央広場ではウクライナ国歌が流れたと述べた。
同氏は、「ウクライナの栄光も意志もいまだ死なず」との国歌の一節を引用し、「ウクライナの意志も栄光も消えていない。私たちは、それが今後も続くように、あなた方とともに行動していく」と述べた上で、「ウクライナに栄光あれ!」との挨拶でスピーチを締めくくった。
写真:大統領府