ロシアがウクライナにとって兄弟であったことはこれまでもこれからもない=シュミハリ宇首相
シュミハリ首相がフランスとウクライナが共同で主催する国際会議「ウクライナの人々と共にある」での演説の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
シュミハリ氏は、「ロシアが私たちにとっての兄弟であったことはこれまでもなかったし、今後もない。ロシアが自由なウクライナと自由なウクライナ人を理解したことは一度もないし、今も理解していない。ロシアは、私たちを苦しめ、脅したがっている。ロシアは、そうすれば私たちを壊せると思っているのだ。しかし、ウクライナ人は、その攻撃を果敢に耐え、働き続け、自国、自国軍を助け続けている」と発言した。
同氏はまた、ロシアの対ウクライナ全面戦争はすでに9か月以上続いているとし、現在ウクライナに対して集中的な砲撃が行われ、民間人が殺され、大小の町、村が破壊されていると伝えた。同時に同氏は、ウクライナは国際パートナーたちの支援のおかげで、ロシア軍に戦場で敗北を喫させていると指摘した。同氏は、「クレムリンは、2月24日に夢見たようには、ウクライナを制圧できないことを理解している。ロシア軍は秋からウクライナ電力システムに対してテロ攻撃を活発化させた。ロシアの政治家やプロパガンディストたちは、彼らの目的がこの冬にウクライナ人から暖房と光と水を奪うことだとはっきりと話している。彼らは、私たちを壊せる、私たちを服従させ、降伏させられると信じているのだ」と発言した。
その上で同氏は、ウクライナ軍は前へ進んでおり、完全勝利まで止まることは計画していないと強調し、「重要なのは、世界と欧州が隣にいてくれること、私たちを助けてくれることだ。ウクライナ人は、その支えを感じている。あなた方の助けは、私たちに勝利のための力とリソースを与えている」と強調した。
なお、12日、フランスで国際会議「ウクライナの人々と共にある」が開催されている。シュミハリ首相は、ゼレンシカ宇大統領夫人やウクライナ政府代表者とともにフランスを訪問して同会議に出席した。