「ロシアとの侵略への抵抗は、今後半年が多くの点で決定的となる」=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領が欧州理事会へのオンライン演説の際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「ロシアがこの侵略によって始めた対立において、今後半年が多くの点で決定的となる。ウクライナに対する侵略、あなた方一人一人に対する侵略だ。なぜなら、ロシアの最終的な標的は、私たちの国境やウクライナの主権よりもはるか先にあるからだ。今後半年、私たちからは、これまでよりもさらに多くの努力が求められることになる」と強調した。
同氏は特に、ロシアのエネルギーテロはあらゆる前線で敗北を喫さねばならないと指摘した。
また同氏は、冬のウクライナの強靭性の保障とウクライナの人々への電力供給サポートを続けて欲しいと呼びかけた。
さらに同氏は、ウクライナの防衛サポートもさらに必要であり、それはこれまでの半年より少なくなってはならないと強調し、「私たちはより現代的な武器、さらに多くの供給量を必要としている」と発言した。
その他同氏は、欧州の首脳陣に対して、ウクライナが提案した「平和の公式」を支持するよう要請した。
同氏は、12月23日には、ウクライナがEU加盟候補国地位を獲得してから半年が経過するとし、この間「ウクライナと欧州全体はより強固となり、私たちは統一を維持しているのであり、そのためあらゆる反欧州的挑戦に対する効果的な回答を見つけている」と発言した。
加えて同氏は、ウクライナ人はEU加盟国とともに共通の価値を守っており、「実感できる勝利」を達成していると指摘した。具体的には同氏は、過去6か月で、ハルキウ州とヘルソン州の一部、ヘルソン市をロシア軍から解放したことを喚起した。
同氏は、「その解放は、世界に対して、私たちとあなたたちの防衛は何らかの偶然的なものではなく、私たちの止まらない不可分の力なのだということを示した」と述べ、EUに対して、これまでの支援につき謝意を伝えた。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は11月15日、G20首脳へ向けたビデオ演説を行った際に、戦争終結・平和の保証を目的とする10の項目からなる「平和の公式」を提案していた。