ウクライナ政権関係者、ゼレンシキー大統領の訪米の4つの課題に言及
ポドリャク氏がロイター通信にコメントした。
ポドリャク氏は、まずゼレンシキー氏が今次戦争の現在最も緊迫した地点であるバフムートを訪れた直後に米国を訪問するというのは「非常に象徴的」であり、極めて重要だと指摘した。
また同氏は、ゼレンシキー氏の訪問、特にジョー・バイデン大統領との協議は、ロシアとの戦いにおいてウクライナにどのような武器が必要か、なぜそれが必要かという、ウクライナにおける真の状況を説明する機会を与えるものだと説明した。
とりわけ同氏は、「第一に、その訪問そのもの、計画された会談のレベルが、間違いなく両国間の信頼の高い水準を示すことになる。第二に、それは、私たちの二国間関係があたかも冷却しつつあるというロシア側の試みにようやく終止符を打つことになる」と発言した。
さらに同氏は、ロシアが示している米ウクライナ関係のイメージは、現実とはかけ離れたものだとし、「米国はウクライナを間違いなく支持している」と強調した。
加えて同氏は、ゼレンシキー氏は、米国の政治エリートに対して、戦争の真の規模、戦争の真の性質、戦争を然るべく終結させることの重要性、つまり、正しい条件で終戦することの重要性を示すことができると指摘した。
そして、4つ目の課題として、ポドリャク氏は、「武器、武器、そしてさらに武器だ。個人的に、どうしてあれやこれやの種類の武器が必要なのかを説明することが特に重要だ。特に、装甲車、最新のミサイル防衛システム、長射程ミサイルだ」と発言した。
同氏は、ゼレンシキー氏は、米国にて、どうしてウクライナに対してそのような武器を提供することが戦争のエスカレーションにならず、ロシアの軍事能力を大きく削減することになるかを説明するだろうと補足した。
同氏はまた、「私は、訪問は言うまでもなく、軍事協力の重要な分野を活発化し、最適化し、また主要2党のサポートをさらに動員し、戦争が正しく終わらない場合の未来図をさらに明確に描くことになると思っている」と指摘した。
これに先立ち、ゼレンシキー宇大統領は、21日、米国へ向けて出発したと発表していた。
また、ジャン=ピエール米ホワイトハウス報道官は、ゼレンシキー大統領の米国訪問の際に、バイデン米大統領が新しい対ウクライナ安全保障支援を発表すると発言していた。さらに、同支援には、防空システム「パトリオット」が含められることが発表されている。