ゼレンシキー宇大統領、「プーチン氏に送りたいメッセージ」につきコメント
ゼレンシキー大統領がワシントンでのバイデン米大統領との共同記者会見時に、記者からの、プーチン露大統領にどのようなメッセージを送りたいか、との質問に答える形で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「彼が私たちの文明的生活、穏やかな生活を毒した今となっては、どのようなメッセージを彼に…(送れるのだろうか)? 彼のメッセージから判断するに、ウクライナの後には、『私たちはもっと先へ行ける』と彼は述べる。(先とは)以前、ソ連の強力なプレゼンスがあったところだ。思うに、世界に対して病的な態度を取る人物、全くもってまともでない人物に、何のためにメッセージを送るべきだというのだ? 彼は、現在、世界が注意を向けることに関心を持つべきだ。彼は、もはや文明的な人々にとっての主体ではない。彼は、自国の民、自分の国の文化と歴史から何か少しでも維持できるようにすることに関心を持つべきだ」と発言した。
同氏はまた、2019年にノルマンディ首脳会談(編集注:独仏宇露4国首脳会談)が開催されたことを喚起し、その際、自身はプーチン氏に対して、絶対に全面侵攻が起こらないよう、侵略を防ぎ、ウクライナの領土一体性を回復して、「外交的理解」を見つけ出すために、最大限のメッセージを送ったと発言した。
同氏は、「彼は、そのようなもの(全面侵攻)は決して生じないと述べた。彼は、皆に嘘をついたのだ」と強調した。
なお、21日、ゼレンシキー大統領は、米ワシントンを訪問し、バイデン米大統領と会談を行った。
これに先立ち、同日、米国政権は、ウクライナに対する総額18.5億ドルの新しい軍事支援を発表している。同支援には、防空システム「パトリオット」のウクライナへの供与が含まれている。