ゼレンシキー宇大統領、訪米時にペロシ米下院議長や議員と会談
ウクライナ大統領府広報室が伝えた。
発表によれば、ゼレンシキー氏はペロシ氏に対して、ウクライナへのあらゆる面でのサポート提供においてリーダーシップを発揮していることにつき謝意を伝えた。
同氏は、ペロシ氏に「あなたの招待に心から感謝している。ここに来て、国会と全ての米国民に呼びかけられるのは、大きな特権だ。それは私にとって大きな光栄である」と発言した。
さらに同氏は、米国会はウクライナの民、ウクライナの自由の大きな友人だと述べた他、ウクライナが必要な支援を受け取ることのできている根拠となっている、米国会における強力な二院・二党のウクライナ支持が続くことへの期待を表明した。
ペロシ氏は、ゼレンシキー氏を国会議事堂にて迎えられることは偉大な特権であり、誇りだと強調した。
また同氏は、「あなたは、国会が安全保障、人道、経済の新しい一連の支援を準備している時に私たちを訪問した。48時間以内にそれが採択されることを期待している」と伝えた。
さらにペロシ氏は、バイデン米大統領による防空システム「パトリオット」、追加のハイマース用弾薬、その他重要な軍事支援の提供の決定を歓迎した。
その他、ゼレンシキー氏と共和党M.マコネル上院議員、民主党Ch.シューマー上院議員、共和党K.マッカーシー下院議員とも会談したという。
ゼレンシキー氏は、議員たちと今後もウクライナへの二院・二党の支持を維持することの必要性につき協議し、それがロシアの侵略を抑止し、ウクライナ領を解放する上で極めて重要だと指摘した。
また同氏は、米国会が約450億ドル相当の対ウクライナ財政支援パッケージを確定することへの期待を表明した。
その他、協議の際には、ロシアの民間傭兵企業「ワグナー(ヴァグネル)」をテロ組織と認定することの重要性も話し合われたという。
ゼレンシキー氏は、議員たちに対して、ロシアの対ウクライナ侵略犯罪に関する国際特別法廷を設置し、ロシアによるウクライナに対する損害を補償する効果的なメカニズムを作り出すというウクライナのイニシアティブを支持することが極めて重要だと発言した。
これに先立ち、21日、ゼレンシキー大統領は、米国を訪問し、バイデン米大統領と会談していた。
写真:大統領府