ゼレンシキー宇大統領、ロシアの侵略戦争を正当化するロシア国民等への制裁を発表
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は7日、ロシア連邦による対ウクライナ戦争を正当化したり、テロ国家を賞賛したりするロシア国民やロシアと関係のある人物に対する制裁を発動したことを発表した。
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで発言した。
ゼレンシキー氏は、同日国家安全保障国防会議(NSDC)の決定を発効する大統領令に署名したと伝えた。同氏は、同日のNSDC会合で2023年のNSDCの活動計画を確定したとも発言した。
制裁については、同氏は、「戦争を正当化したり、戦争遂行を支援したり、テロ国家を賞賛したりする多くのロシア国民やロシアと関係のある人物に関する作業の中間的総括が行われた。今日、そのような最初の制裁リストがある。そのような人物に対する制裁に関してさらなる決定が下されていく」と伝えた。
同氏は、ロシアの砲撃音と一緒になって声を出している人々は皆、文明世界から孤立することになると発言した。
また、大統領府広報室は、ゼレンシキー氏が署名した同制裁に関する大統領令第4/2023を公開した。
同大統領令によれば、今回対象になったのは、ロシア関連の著名人など119名で、その中にはウクライナ国民も3名含まれている。
今回のNSDCの決定は、保安庁(SBU)の提案を支持する形で採択されたものだという。
制裁対象となったのは、ロシアの歌手イリーナ・アレグロヴァ、歌手ドミトリー・ビラン、テレビ司会者ダナ・ボリソヴァ、歌手アレクサンドル・ブイノフ、歌手ラリサ・ドリナ、俳優ドミトリー・ジュジェフ、歌手ヴィクトリヤ・ダリネコ、俳優ドミトリー・ハラチヤン、歌手フィリップ・キルコロフ、ウクライナ国民のテレビ司会者ジャンナ・ベドイェヴァなど。
制裁リストファイル(doc)は以下リンクでダウンロードできるようになっている。
写真:大統領府