アレストヴィチ大統領府顧問、辞表を提出すると発表
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ウクルインフォルム
ロシアによる全面的侵攻が開始してから大統領府にてしばらくの間戦況ブリーフィングを行っていた、オレクシー・アレストヴィチ大統領府顧問(非常勤)が辞表を書いたと発表した。
アレストヴィチ氏本人がフェイスブック・アカウントで報告した。
アレストヴィチ氏は、「辞表を書いた。文明的な振る舞いの例を示したい。原則的過ちを犯したら、辞任、ということだ」とコメントした。
同氏は、2023年1月17日付のイェルマーク大統領府長官に宛てた自身の辞表の写真も公開した。
これに先立ち、14日、ロシア軍がウクライナ南部ドニプロ市を攻撃した際、ロシアはミサイルKh-22にて集合住宅を攻撃していた。現在までにすでに40名以上が死亡している。
同日、アレストヴィチ氏は、ロシアの法律家マルク・フェイギン氏のユーチューブチャンネルの番組に出演し、そのミサイルはウクライナの防空システムで撃墜されたものだと発言していた。
その後、ウクライナ空軍は、空軍はKh-22を撃墜する手段を持っていないと述べ、実質的にアレストヴィチ氏の発言を否定していた。
同時に、アレストヴィチ氏の発言は、ロシアのプロパガンダメディアやペスコフ露大統領報道官のような公的人物に拾われ、同国のプロパガンダに利用されていた。これにより、ウクライナ社会では、アレストヴィチ氏に対する批判が高まっていた。
これに対して、アレストヴィチ氏は14日、フェイスブック・アカウントにて、ウクライナ国民に対して「賢明になれ」などと呼びかけていた。
さらに同氏は、15日には、自らの見解を詳細に説明。ユーチューブの番組出演時には「疲れていた」とし、非常に多くの情報を受け取る中で、空軍に以前所属していた知り合いによるミサイル撃墜の可能性についての話も聞いていたと述べた。同氏は、それは複数ある可能性の内の1つに過ぎなかった述べていた。