オーストリア大統領、ウクライナの「平和の公式」への支持表明
キーウを訪問したファン・デア・ベレン大統領がゼレンシキー大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ファン・デア・ベレン氏は、「ゼレンシキー大統領の10項目の計画については、オーストリアは全ての外交的アイデアと停戦、平和達成を目的とした方策を確実に支持していく。もう時が満ちたかどうかは、あなた方の方が私よりよく評価できるだろう。しかし、私たちは、いずれにせよ、その計画をあらゆる可能な手段で支持するためにあらゆることを行っていく」と発言した。
記者から、オーストリアはウクライナとロシアの間の和平協議にて仲介者役を担うことはできるかと質問されると、ファン・デア・ベレン氏は、「わたしたちは、もちろんいつでも準備ができている」と発言し、オーストリアは中立の立場により協議の場としての名誉を有しているし、国連機関の本部の1つのある国だと指摘した。
同時に同氏は、現時点では「どこかを飛んでいる平和の鳩は全く」見えないとも発言した。
同記者会見時、ゼレンシキー宇大統領は、平和の公式について、ウクライナは国際「平和の公式」首脳会談の開催の場所と日付に関して多くの協議を行っていると発言した。
ゼレンシキー氏は、「平和の公式の内容に関する会議か首脳会談をどこで開催するかにつき、私たちは多くの協議を行っており、私個人もパートナーたちと協議している。私たちにとって最も重要なことは、最大限の数のパートナー国が参加できる場所と日程が決まることである。その数は、場所と日付に確実に左右される。そのため、私たちはその作業をおこなっているのだ」と発言した。
なお、ゼレンシキー宇大統領は2022年11月15日、G20首脳へ向けたビデオ演説を行った際に、ロシアによる対ウクライナ戦争の終結に向けた10項目からなる「平和の公式」を提案していた。
その際、ゼレンシキー大統領が平和実現のために履行が必要だと指摘した10の項目は以下のとおり。
1.放射線・核の安全
2.食糧安全保障
3.エネルギー安全保障
4.全ての被拘束者と追放された人々の解放
5.国連憲章の履行とウクライナの領土一体性と世界の秩序の回復
6.ロシア軍の撤退と戦闘の停止
7.正義の回復
8.環境破壊行為対策
9.エスカレーションの防止
10.戦争終結の確認
さらに、12月18日、ゼレンシキー大統領は、ウクライナが提案している「グローバル平和の公式サミット」を今年の冬の開催を主導すると発表していた。