ミシェル欧州理事会議長、ウクライナ支援の3つの重要な方向性に言及
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ウクルインフォルム
ミシェル欧州理事会議長は9日、欧州連合(EU)の対ウクライナ支援の重要な方向性として、軍事支援、「平和の公式」、欧州統合の3つを挙げた。
ミシェル欧州理事会議長がブリュッセルを訪問したゼレンシキー大統領とフォンデアライエン欧州委員会委員長との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ミシェル氏は、「今後数週間は決定的なものとなる。そのため、私たちは団結を維持し、3つの方向で最大限のサポートを提供しなければならない。1つ目は、軍事支援だ。私たちはもう、あなた方(ウクライナ)が最大限の数の武器を受け取っていることにつき話した。それは、防空システム、戦車、その他の軍備だ。(中略)2つ目は、『平和の公式』の推進だ(編集注:ウクライナが提案する10項目からなる平和の実現に必要な課題項目)。私たちは、国連憲章と国際法が妥協なく遵守されるよう、あなた方のイニシアティブを支持している。(中略)それは政治的な闘いであり、私たちは、世界に正しいメッセージを送るべく、平和のためのサミットをすぐに開催したいと思っている」と発言した。
続けて同氏は、3つ目の支持の方向性は、欧州統合だとし、「あなた方は、選択した。私たちがマイダン時に聞いた、ウクライナの人々の選択だ。それは自由、民主主義、EUという選択だ。そして、全面的戦争の開始以降、あなた方は、EUの加盟候補国となるための申請書を提出した。その申請書は受け入れられた。その後、あなた方は、戦争が続いているにもかかわらず、非常に勇敢に改革を実行し、私たちの勧告を履行している。私は、欧州委員会があなた方のその道での進展をモニターできるように、個人的にそのプロセスをフォローしている」と発言した。
なお、ゼレンシキー大統領は9日、ブリュッセルを訪れ、欧州議会と欧州理事会にて演説を行った。