岸田日本首相、ウクライナ訪問報告 「ロシア侵略は暴挙であると痛感」
岸田首相が首相官邸で記者団に対して発言した。
また、岸田首相は、参議院予算委員会でもウクライナ訪問につき報告を行い、ロシアの対ウクライナ侵略につき「国際秩序の根幹を揺るがす決して許すことのできない暴挙」だと繰り返した。
さらに岸田氏は、「日本は議長国としてG7の揺るぎない結束を維持しながら、ロシアに対する厳しい制裁とウクライナへの強力な支援を継続していく」とし、5月のG7広島首脳会談で法の支配に基づく国際秩序を守り抜くという決意を示し、国際社会が直面する食料問題などに取り組みたいとウクライナ側に述べたと報告した。
その他、同氏は、ゼレンシキー大統領との間でウクライナとの関係を「特別なグローバルパートナーシップ」に格上げすることで合意し、共同声明を発出したこと、さらに日本ウクライナ情報保護協定の締結に向けた調整を開始することにしたと伝えた。
加えて、同氏は、キーウ州ブチャを訪問し、犠牲者への献花を行い、ロシアの暴挙の被害を受けた住民から直接話を聞いたり、キーウ市内の戦死者慰霊記念碑で献花を行ったりしたことを報告した。
その上で同氏は、「今回のウクライナ訪問により、私自身この目で現地の情勢を見、またゼレンシキー大統領との間でじっくり議論を行ったことで、現地の状況をより実感を持って把握することができた」とし、「ウクライナ侵略への対応を主導する決意を示すことができたと考えている」と伝えた。
また、今後の対ウクライナ支援について、同氏は、ロシアによるウクライナ侵略による被害などの状況を直接視察したことで、ウクライナの復旧・復興にあたって、ウクライナの人々に寄り添った支援、日本らしいきめ細かい支援が重要だと実感したと発言した。
なお、21日、岸田首相は、ウクライナを訪問し、ゼレンシキー宇大統領と会談した。その他、岸田首相はまず、キーウ市到着後にキーウ州ブチャを訪れ、ロシア軍の残虐行為の犠牲者を追悼。その後再びキーウへ移動し、聖ミハイル黄金ドーム修道院横のロシアとの戦争で戦死したウクライナ軍人の追悼碑を訪れ、献花を行っていた。