「戦争の終結はクリミア解放により始まる」=ウクライナ大統領代表
ウクルインフォルム
ウクライナでクリミア問題を統括するタシェヴァ大統領代表は24日、同国のクリミア脱占領・再統合戦略が改正され、「戦争の終結はクリミア解放から始まる」との一文が明記されると伝えた。
大統領代表部がタシェヴァ氏の発言をフェイスブック・アカウントで公開した。
タシェヴァ氏は、「今年、(クリミア脱占領)戦略のいくつかの方策と力点が変更される。その変更はロシアによる全面的侵攻条件下で必要となったものであり、時の要請である。同戦略には『戦争の終結はクリミア解放から始まる、なぜなら戦争はクリミアの占領から始まったからだ』という重要な命題が明記される」と伝えた。
また同氏は、公的機関の再生から、書類・法的文書の検証にいたるまで、クリミア再統合方策の枠組みを細分化する項目が加えられると指摘した。
その他、同氏は、現在のクリミア脱占領・再統合戦略は、2021年3月24日にゼレンシキー大統領が大統領令で確定したものであり、戦略にてクリミア脱占領の手段は政治・外交的手段を優先すると定められているが、同時に軍事的手段が排除されたことも一度もなかったと伝えた。同氏は、そのため、ウクライナは全面的侵攻を受けている中で、ロシアの占領者から自国民と自国領をどのように解放するかを自ら選んでいくことになると指摘した。
発表にはまた、同戦略の目的は、ウクライナ勝利の目的と同じく、領土一体性と国家の安全の回復、国家の統一と欧州統合を基盤にした安定した発展の確保、法の支配、先住民の文化的多様性の維持だと書かれている。