ウクライナはインドの国連安保理改革呼びかけを支持している=宇大統領府長官
イェルマーク氏が印ヒンドゥー紙への見解表明文にて伝えた。
イェルマーク氏は、「私たちは、インドとの温かな外交関係を有していることを嬉しく思っており、私は、2つの重要な側面で私たちの見解が似ていることを認める権利を有している。1つは、私たちがロシアとの戦争を望んでいなかったということだ。私たちは、インドと同じく、私たちに攻撃が行われている時に戦っている。2つ目として、私たちは、世界の国際機関のバランス見直しの時がもうずっと熟しているとするインドの確信を共有している」と発言した。
また同氏は、ロシアは国連安保理常任理事国としての自分の信頼を失墜させ、古くなりすぎた機構への世界の信頼を破綻させたと指摘した。
同氏は、「(国連)安保理は、第二次世界大戦後に全世界の平和を維持する使命とともに作られたのだが、それが課題を履行できなかったのは明白だ。ロシアの悪意ある過剰を世界から排除するためなら、それにどれだけ時間がかかろうとも、モディ氏の国連改革キャンペーンは成功するに値する」と訴えた。
その他同氏は、ウクライナはインドがG20議長国として提案している議題を心から支持していると述べ、「ゼレンシキー宇大統領は、昨年のG20首脳会議にて私たちの『平和の公式』を発表した時に、その(モディ首相の)メッセージを繰り返している。その計画(『平和の公式』)は、自分自身や他人、周りの世界を尊重する、全ての人間にとって身近な、シンプルながらも必要なステップを含むものだ。この計画に反対する人たちは、エネルギー、食料、核、環境の安全保障に反対することになる」と指摘した。
なお、10、11日にインドを訪問したウクライナのジェパル(ジャパロヴァ)外務第一次官は、ゼレンシキー宇大統領はモディ印首相との協議を望んでいると発言していた。
これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は2022年11月15日、G20首脳へ向けたビデオ演説を行った際に、ロシアによる対ウクライナ戦争の終結に向けた「平和の公式」と名付ける10項目の提案を行っていた。
写真:大統領府