ロシアの侵略はアジアも揺るがしている=植田駐ルーマニア日本大使
ウクルインフォルム
植田浩駐ルーマニア日本大使は13日、ロシアの対ウクライナ戦争は欧州だけでなくアジアにとっても問題だと指摘した。
植田大使が13日にルーマニア・ブカレストにて「クリミア・プラットフォーム」の枠内で開催された第1回「黒海安全保障会議」の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
植田氏は、「ロシアの対ウクライナ侵略は、欧州だけでなくアジアにおいても国際秩序の基本を揺るがしている。侵略は、国際法違反として、厳しい非難を受けるに値する。(中略)今ロシアが行っているような力による現状変更の試みは、世界中のどこであっても看過し得ない」と発言した。
同氏はまた、日本はクリミアを含むウクライナの主権と領土一体性を一環して支持しており、ウクライナの人々の強固にともにあると強調した。
さらに同氏は、日本はウクライナのできるだけ早い平和回復と復興のために国際社会と緊密に連携して活動していくと述べた。また、同氏は、G7はかつてないほどに重要となっているとしつつ、日本はG7議長国として重要な役割を果たしていると発言した。
その他同氏は、岸田日本首相が先月キーウを訪問し、ウクライナ支援と厳しい対露制裁を通じて国際秩序を守る準備があると述べたことを喚起した。
さらに同氏は、日本がウクライナに対して、総額76億ドルの支援をウクライナに提供してきたことを伝えた。
なお、13日、ブカレストにて、クリミア・プラットフォームの枠内で第1回「黒海安全保障会議」が開催された。同会議にて、ウクライナのレズニコウ国防相は、黒海とアゾフ海の航行の完全な安全と自由のためにはクリミアの解放が不可欠であるとした上で、解放は必ず行われると発言した。
写真:ルーマニア政府