ウクライナ政府関係者、クリミア解放後の5つの方策につき説明
ステリマフ次官がキーウにおいて開催された、ロシアに2014年から占領されているウクライナ南部クリミアの脱占領後の各種方策について話し合うフォーラム「クリミア・ウェーブ」の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ステリマフ氏は、「私たちは、クリミア半島解放後に行われる最初の方策の策定をしている。その内の最初のものは、間違いなく、そこに暮らす市民の安全の確保だ。次に、半島をロシアの基地から非武装化することである」と発言した。
そして同氏は、第3の方策は、犯罪者の責任追及だと指摘し、「私たちの国に対して刑事犯罪を行った人々は、責任が追及される。また、違法に半島に到着した者は、半島を立ち去らねばならない。彼らは、追放される」と説明した。
また同氏は、第4の方策は、国家機関の再生が行われると伝えた。同氏は、「そのためには、私たちの省は、クリミア自治共和国ウクライナ大統領代表部と大統領府とともに、予備人員作りのための法的文書の作成を行っている。(中略)クリミア解放後に、クリミアへ向かうことになる職員のリストが作成されることになる。クリミアの全てのポストに、専門家が就く。彼らは当然愛国者である」と指摘した。
そして同氏は、クリミアの予備人員リストの形成時には、先住民、とりわけクリミア・タタール人の代表者が特定のポストに就く特権を持つことが考慮されるとも伝えた。同氏はまた、「私たちは、愛国的な若者に優位を与えていく。さらにもう一つ、私たちが予備人員リストに登録するようアピールしていくのは、私たちの退役兵だ」と指摘した。
同氏は、脱占領後の5つ目の方策は情報安全保障だとし、「私たちは、ロシアのマスメディアがクリミアを支配することのないようにしなければならない。そこには、ウクライナ政権の公正な意見がなくてはならず、外国の報道機関のアクセスがなければならない。人々は、ロシアのプロパガンダの真空の中で生きることを止めなければならない」と強調した。