ウクライナ・ロシア間の国防相級和平協議を提起した国は1つもない=レズニコウ宇国防相
レズニコウ国防相がキーウで開いた記者会見時に、ウクルインフォルムの記者からの、国際レベルで国防相間の和平協議実施を提起する試みはこれまでになかったか、との質問に答える形で発言した。
レズニコウ氏は、「和平協議の話は一度もない。私は意識的に言うが、私との間では、和平協議の話は一度も提起されたことはない。彼らは、私の明確な立場を知っているし、誰かが欲していたのだとしても、一人たりとも(提起を)試みたことはない。彼らは、私たちが現在協議のテーブルにつく計画がないことを明確に理解している。なぜなら、私たちの大統領が、第一に、誰も現在クレムリンを率いている人物と協議のテーブルに座ることはないと明確に述べたからだ(編集注:ママ。その後ゼレンシキー大統領は、協議開始の5条件を提示している)。第二に、将来、私たちは協議のテーブルにつくし、賠償金、ロシアが私たちにもたらしたあらゆる苦しみの代償としてのウクライナへの貢献、全文明世界によって設置され国際法廷の判決の実現手段について協議を行う。その法廷では、クレムリン、そのマフィアの戦争犯罪人が罰せられ、判決が言い渡される」と述べ、さらにウクライナはパートナー国と(ロシアの)降伏文書について協議する準備があるとも補足した。
同時に同氏は、ウクライナとロシアを和解させようとしている者はいるとし、「それは、世話役を買って出たがる者、どこかで私たちを和解させたがっている者がいないことは意味しない。それは普通のことだが、まだその時は来ていない」と指摘した。
これに先立ち、イタリアのクロゼット国防相は、ウクライナとロシアを協議のテーブルにつかせるべきであり、中国が仲介者になる可能性があるとの見方を示していた。
さらに、ルーラ・ブラジル大統領は、ウクライナに対して、戦争終結のために、クリミアを断念することを提案していた。ウクライナ外務省は、これに対して、ウクライナが領土を交渉の対象にすることはないとコメントしている。