「露資産のウクライナのための有効利用を検討している」=ドゥ=クロー・ベルギー首相
ドゥ=クロー首相がハーグを訪れたゼレンシキー宇大統領とルッテ・オランダ首相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ドゥ=クロー氏は、「私たちは、引き続き同水準の努力と関心でウクライナとの連帯を示し続けていく。第二次世界大戦で私たちの国が占領されたのと同様の残酷で違法な占領を取り除くために、ウクライナを助ける私たちの番なのだ。正にそのためにベルギーは、新しい対ウクライナ軍事支援パッケージを準備中である」と発言した。
同氏はまた、昨年3月、ベルギーは同国で凍結されているロシア資産の収益から約2億ユーロを差し押さえたことを喚起し、これらの資金はウクライナ軍支援とベルギーでのウクライナ難民支援のためのみに使われていると伝えた。
さらに同氏は、「そして、私は、その分野で前に進めると確信している。利子を取るだけでなく、ロシアの資産自体からの完全な収益を見るのだ。戦争開始以降、ベルギー当局は、ロシア中央銀行の580億ユーロ以上の同国資産を凍結した。現在、私たちは、ウクライナの軍事行動支援とウクライナ復興支援のためにどのようにそのロシア資産を完全に利用できるかを検討している」と発言した。
その上で同氏は、ベルギーは、本件にて主導的役割を果たす準備があるとし、欧州委員会とともに作業していくと伝えた。同氏は、「私は、この戦争の始まりから、私たちがロシアにどのように賢明かつ効果的に影響力を行使できるかについて検討してきたことを指摘したい。同国が破壊している国の復興のために、ロシアの資金を使うことでだ。そして、それには完全な意味がある。それは、経済的観点からも、さらには倫理的観点からも意味があるのだ」と強調した。
なお、ゼレンシキー大統領は4日、オランダ・ハーグを訪問した。ゼレンシキー氏は、国際刑事裁判所(ICC)を訪れた他、侵略戦争を裁くための法廷設置を訴える演説を行い、またルッテ・オランダ首相とドゥ=クロー・ベルギー首相と会談を行った。