「ロシアは地政学的にすでに負けている」=マクロン仏大統領
ウクルインフォルム
フランスのマクロン大統領は、ロシアは現在の対ウクライナ戦争にてすでに地政学的に負けており、中国の従属国に成り下がっているとの見方を示した。
英ガーディアン紙がマクロン大統領のオピニオン紙へのインタビュー時の発言を報じた。
マクロン氏は、「実質的に同国(ロシア)は、中国への従属形態に入り、バルト地域へのアクセスを失った。それは決定的に重要だ。なぜなら、それはスウェーデンとフィンランドに北大西洋条約機構(NATO)加盟の決定を促したからだ」「それは、2年前には考えられなかった。そのため、それはすでに地政学的な敗北なのだ」と発言した。
同氏はまた、ロシアがこの戦争に負けるように、ウクライナを今後の反攻作戦で支援しなければならないと述べ、「はっきりさせよう。ロシアは、この戦争に軍事的手段で勝ってはならない。そのため、どのようにウクライナ人を反攻で支援するか、今後必ず生じる安全の保証問題をどのように準備するかは私たちにかかっているのだ」と指摘した。
さらに同氏は、「私は常に、最終的には欧州の安全保障機構がウクライナを完全に防衛せねばならないと話してきた。しかし、それがロシアとの間の非対立と安定した力のバランスの再構築も構想せねばならない」と述べ、そして「しかし、そこに辿り着くまでには、まだ取られねばならない多くの方策がある」とも補足した。
なお、ゼレンシキー大統領は14日夜、ドイツ訪問後にフランスに到着し、マクロン仏大統領と会談すると報告している。
写真:ウクライナ大統領府