ゼレンシキー宇大統領、グロッシーＩＡＥＡ事務局長と会談

ウクライナ大統領府広報室が公表した。

ゼレンシキー氏は、グロッシー氏に対して、「あなた方がウクライナへ来てくれたこと、挑戦に対して迅速に対応してくれていることにつき感謝する」と伝えた。

ゼレンシキー氏はまた、ロシアによるカホウカ水力発電所の意図的な爆破の結果、ザポリッジャ原発の安全へのリスクが著しく高まったと述べ、そのため今回のテロ行為に対する国際社会の迅速かつ断固とした対応が不可欠だと強調した。

さらに同氏は、ロシアによる占拠の続くザポリッジャ原発にＩＡＥＡ専門家が滞在していることことを肯定的に言及した上で、グロッシー氏個人が同原発を訪れて現場の状況を評価する意向を持っていることを歓迎した。

加えて同氏は、ザポリッジャ原発の核事故を防げる唯一の手段は同原発の完全な非軍事化、同原発の脱占領、ウクライナのコントロール回復だと強調した。

会談時、両者は、ザポリッジャ原発のリスク最小化、事故防止のために必要な具体的方策、そのためのＩＡＥＡとの連携手段について協議した。

ゼレンシキー氏はまた、カホウカ水力発電所爆破問題につき、同爆破被害の評価のために、ウクライナへとＩＡＥＡ専門家グループを派遣するというグロッシー氏による提案を支持した。ゼレンシキー氏は、その代表団にはウクライナ政権側が完全な支援が与えられると伝えた。