ウクライナは紛争の凍結に決して同意しない=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領が同日の憲法記念日に際して最高会議(国会)で行った演説の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「どのような凍結された紛争も戦争である。戦争は、必ず再燃する。問題は、それがいつなのかに過ぎない。その戦争がいつ、どれだけの命を奪うか、だ。そのため、平和は公正でなければならない。そのような平和をこそ、ウクライナの『平和の公式』は想定している。だからこそ、『公式』は普遍的な利益を有すのだ。ウクライナは、紛争凍結案はどのようなものにも同意しない。どのようなものにもだ」と強調した。
同氏はまた、ウクライナはむしろ「平和の公式」によって、真に公正な平和を希求する世界の人々皆を助けるのだと述べた。
そして同氏は、「ロシアは自らの隣人皆を奴隷や敵だとみなしている。世界が今も今後も私たちの側にあることは明白だ。ウクライナが参加する同盟全てを強化していくのも明白だ。私たちは、欧州連合(EU)を歴史的水準で強化した。そして、欧州の団結に、これまでなかったような力をもたらしたのだ」と発言した。
また同氏は、現在の侵略戦争に勝利につき、「私たちがこの戦争におけるウクライナの勝利、自由と独立をめぐる戦争の勝利について話す時、私たちは、ウクライナの書類とはロシアの占領から私たちの領土全てを解放することだと具体的に話している。ウクライナの勝利とは、ウクライナ領から全てのロシア軍部隊、傭兵、戦闘員を追い出すことだ。そして、ウクライナへ、ロシアに拘束されている、あるいは無理やりウクライナからロシア領へ追放された私たちの人々皆を戻すことだ。ウクライナの勝利とは、国際的に認められたウクライナ国境内にて、どんな制限もなく、ウクライナの主権を回復することだ」と発言した。
同氏はまた、ウクライナは自分のための同盟と自らの未来を自分で選んでいくとし、「それは言うまでもなく、EUの中であり、言うまでもなく、NATOの中である」と指摘した。
さらに同氏は、ウクライナの勝利への道は困難であり、現在、今のところは誰も、いつ私たちがその道を通り抜けられるのかを述べることはできないと述べた。
同時に同氏は、「しかし、私たちの勝利の定義については、国民的同意がなければならない。目的が明白で、目的が公正であれば、その道がどれだけ荊に満ちているかはそれほど重要ではない。ウクライナは、その道を通り抜ける。そして、それはもはや夢ではなく、現実なのだ」と強調した。
写真:大統領府