ペンス前米副大統領、キーウやブチャを訪問 ゼレンシキー宇大統領と会談
ゼレンシキー宇大統領がフェイスブック・アカウントで報告した。
ゼレンシキー氏は、「今日、キーウをマイク・ペンス第48米副大統領が訪れた。私たちの防衛、両国国民の間の連携、安全保障協力、将来のウクライナのNATO加盟に関する友好国の決断力と判断の重要性について協議した」と書き込んだ。
また同氏は、ウクライナの自由を巡る戦いにとって米国の支援は極めて重要だとし、「もちろん、バイデン米大統領の支援もだ。私は、その支援に感謝している」と強調した。
その他、大統領府広報室は、同会談にて、ゼレンシキー大統領がウクライナにとって、米国の支援は武器だけが重要なのではなく、財政支援、人道支援、政治的サポートもまた非常に重要だと述べたことを伝えた。
ゼレンシキー氏は、米国の共和党と民主党の両党がウクライナ支援で一致していることを評価していると伝え、「私たちは米国の人々の強力なサポートを感じている」と発言した。
また同氏は、共和党におけるペンス氏がウクライナサポートの大きな声をあげていることにつき謝意を伝えた。
加えて同氏は、ペンス氏に対して、前線の状況や、ロシアにおける最近の情勢への評価、それが地域の安全保障にどのように影響を与えるかにつき発言した。その際、ゼレンシキー氏は、ウクライナへの防衛支援の継続と強化が優先的に重要であり、その際とりわけ火砲と長射程武器の必要を強調した。また同氏は、ウクライナ軍航空機操縦士の可能な限り迅速な訓練と戦闘機F16のウクライナへの供与の重要性を指摘した。
その他同氏は、ビルニュスNATO首脳会議への期待を伝え、友好国は決断力を発揮し、ウクライナに対して、将来の加盟に関する判断を示すべきだと発言した。その際同氏は、「それは私たちの人々を奮起する。そして、それもまた、政治的な武器なのだ。もしかしたら、それはミサイルよりも協力かもしれない。そのためには、私たちはNATOにおける自らの将来を目にしなければならない」と強調した。
また同氏は、ペンス氏に対して、カホウカ水力発電所のダムのロシア軍による破壊後のウクライナ南部の人道状況について報告し、その文脈で、米国の慈善団体が被害を受けた地元住民に飲用水を提供する支援を行っていることにつき謝意を伝えた。
その他、キーウ州軍行政府はテレグラム・チャンネルにて、ペンス氏は、同州のブチャとイルピンを訪れたと報告した。
クラウチェンコ氏は、「訪問時、米国代表団のキーウ州の防衛の際に激しい戦闘の生じたモシチュン村を訪れた。さらに、ペンス前副大統領は、ロシア占領軍が民間人に対して凄惨な犯罪を実行したブチャとイルピンも訪れた」と伝えた。
米NBCニュースもまた、ペンス氏のウクライナ訪問を報じた。
訪問したペンス氏は、「私は、米国を自由世界のリーダーだと思っている。私はここに、単に民間人として訪れた。自分の目で、その森でラインを維持したウクライナ兵の英雄性を見て、ここ、イルピンで、ロシア軍を止めた人々の英雄性を見て、無責任でいわれのないロシアの侵攻のピークにおいて、文字通り銃撃を受けた建物の家族に会うためだ。それは、私の役割を果たし、米国からの私たちのウクライナの友人、同盟者を支える呼びかけを強める私の決断力を強めることになる」と発言した。