ウクライナ、ジョージア政権が拘束するサーカシヴィリ氏の健康状態につき抗議 大使の自国帰還を提案
ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで伝えた。
ゼレンシキー氏は、「この瞬間ロシアはジョージア政権の手でウクライナ国民であるミハイロ・サーカシヴィリ氏を殺している。私たちは、ジョージア政権に対して、その虐待を止めて、サーカシヴィリ氏をウクライナへ戻すことで合意するよう何度となく呼びかけてきた。私たちのパートナーも、ウクライナと調整しながら、様々な救助案を提示してきた」と発言した。
同氏はまた、ウクライナ外務省に対して、駐ウクライナ・ジョージア大使を召喚し、強い抗議の意を伝えた上で、自国政府との協議実施のために、48時間以内にウクライナを退去することを提案するよう指示を出したと伝えた。
そして同氏は、「ジョージア政権に対して、ウクライナへと必要な治療と観察のためにウクライナ国民ミヘイル・サーカシヴィリ氏を引き渡すよう改めて要請する。私たちのパートナーたちに対しても、要請し、この状況を無視せず、彼を救うよう呼びかける。欧州のどのような国であっても、人を処刑する権利は有しておらず、命は欧州の基本的価値である」と強調した。
4日、ウクライナ外務省は、ザカラシヴィリ駐ウクライナ・ジョージア大使に対して、自国政府との本件についての協議のためにトビリシへ帰国するよう提案したと発表した。
その際、外務省は、「ジョージアの外交官に対しては、ミヘイル・サーカシヴィリ氏に対してのそのような態度は全くもって受け入れられないことが強調された。ジョージア政権は、ウクライナ国民に対する虐待を止めねばならない。それに関して、駐ウクライナ・ジョージア大使に対しては、現在の状況解決手段模索を目的とする協議の実施のためにトビリシへと帰還することが提案された」と伝えた。
なお、ゼレンシキー大統領は、今年2月1日にも、ジョージアで収監されているウクライナ国民であり、元ジョージア大統領のサーカシヴィリ氏が衰弱している姿の写った写真を示し、ジョージア政権は同氏を公に拷問し、殺していると発言していた。
ミヘイル・サーカシヴィリ氏は、2021年10月1日、ジョージアにて、違法国境の容疑で拘束された。ジョージアでは、国境の違法越境は最大5年間の拘禁刑が定められている。