ゼレンシキー宇大統領、マクロン仏大統領にザポリッジャ原発でのロシアの挑発可能性を報告
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は4日、フランスのマクロン大統領と電話会談を行い、ロシアが占拠を続けるウクライナ南部のザポリッジャ原発にてロシアが挑発行為を行う可能性や、ロシア国内情勢や戦況について協議した。
ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで報告した。
ゼレンシキー氏は、「マクロン仏大統領と、いつもと同じように有益で結果のある対話を行った。(中略)マクロン氏に対して、ザポリッジャ原発における占領軍による危険な挑発の準備について警告した。国際原子力機関(IAEA)とともに最大限のコントロールで状況を維持することで合意した」と伝えた。
また、両者が防衛分野のこれまでの合意の履行につき協議し、また新たな合意にも達したと書かれている。
その他ゼレンシキー氏は、「大型の装甲車セットにつき感謝している。特に、非常に必要な衛生避難車両、追加の軽戦車、防空システムだ」と書き込んだ。
さらに同氏は、ロシア国内情勢と戦況についても詳細に協議したと伝えた。その際同氏は、「プリゴジン(編集注:露傭兵集団「ヴァグネル」トップ)の行動の後、世界中が、戦場で機動を行う余地がロシアにないことを目にした。そして、私たちにとっては、むしろ可能性の窓が開いている。果敢に行動せねばならない。軍事的にも、政治的にもだ。そのため、ビルニュスの(NATO)首脳会議で結果が出ることが非常に重要だ」と強調した。
なお、7月11、12日、リトアニア首都ビルニュスにて、NATO首脳会議が開催される。
写真:ウクライナ大統領府