ウクライナのＥＵ加盟願望はＮＡＴＯ接近にも役立つ＝フォンデアライエン欧州委員長

フォンデアライエン欧州委員長がビルニュスで開催されているＮＡＴＯ首脳会議の２日目開始の前に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

フォンデアライエン氏は、「私たちは重要な可能性を１つ有している。それは、ＥＵ加盟国になるだけではなく、ＮＡＴＯにも加盟するというウクライナの願望の実現に貢献することだ。そのためには、改革、機構の強化、汚職との闘いが不可欠だ。欧州委員会は、これら改革の実現においてウクライナと一緒に集中的に作業をしている」と発言した。同氏はまた、ＥＵ加盟への進展は具体的な成果に基づいていると指摘した。

さらに同氏は、「私たちは、ウクライナが改革を情熱と集中力を持って行っていること、ウクライナがＥＵ加盟へとどれほど迅速に前進しているかを見ている。私は、ウクライナ人がその速度を保てば、彼らはまもなく成功を達成すると確信している。その印象的な事例は、あなた方は、必要な条件を履行すれば、ＥＵ加盟へと迅速に進めるということを示している」と発言した。

その他同氏は、ロシアの始めた残酷な戦争はすでに５００日以上続いているとし、「それはウクライナの人々の５００日以上の苦しみであるが、しかし、それはまた、ウクライナ人の印象的な強靭性、勇敢さ、果敢さの５００日以上でもある。私たちもまた、ＥＵがウクライナを支えているという非常に明確なメッセージを示し、送っていかなければならない」と指摘した。

また同氏は、「明白なことが１つ。この戦争は、欧州の顔を永遠に変えている。私たちは、フィンランドがＮＡＴＯに加わり、スウェーデンもまたＮＡＴＯに加わろうとしているのを見てきた。私たちは同国のその成功を歓迎する。皆が理解していることは、ロシアがウクライナに対して始めたことは、戦争以上のものであるということである。それは、ルールに基づいたグローバルな秩序の維持である。私たちは、力が法を定めることは決して認めない。私たちは、国際法、国連憲章の保護にコミットしており、それこそがここ、ビルニュスにおいて私たちを団結させているものなのだ」と強調した。