ゼレンシキー宇大統領、韓国に「ウクライナ支援宣言」への参加を要請 災害犠牲者に哀悼も表明
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は15日、G7首脳が発出した「ウクライナ支援に関する共同宣言」に韓国も参加するよう呼びかけた。
ゼレンシキー大統領がキーウを訪問した尹韓国大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、自らの発言の冒頭、現在20人以上の死者が出ている韓国の川の氾濫や土砂崩れの犠牲者に哀悼を表明した。
またゼレンシキー氏は、「(尹)大統領は今日、ブチャとイルピンを訪れ、自分の目でロシア占領の被害を見た。しかし、ブチャとイルピンは、ロシアのテロ攻撃を受けた数千のウクライナの町の内の2つでしかない。ロシアがもたらした苦しみの規模は甚大であるため、安全を取り戻し、安定した平和を保証するためのグローバルな協力の規模もまた、甚大でなければならない」と発言した。
さらに同氏は、ウクライナにとっては一時的被占領地の解放とロシアにより強制的に追放されたウクライナ国民を取り戻すことが非常に重要だと指摘した。
その他同氏は、尹大統領に対して、韓国がウクライナにこれまでに供与した支援と、新たな財政、技術、人道の分野の支援イニシアティブにつき謝意を伝えた他、韓国がウクライナ提唱の和平イニシアティブ「平和の公式」の個別項目に関心を示していることを指摘した。そして同氏は、「韓国が『グローバル平和サミット』に出席することが重要だ」と強調した。
また同氏は、韓国に対して、G7首脳が7月12日に発出した「ウクライナ支援共同宣言」へ参加するよう要請した。
なお、15日、韓国の尹大統領が夫人とともにウクライナを訪問した。尹大統領は、ゼレンシキー大統領との会談の前に、キーウ州のブチャとイルピンを訪問した他、キーウ市内では、ロシア・ウクライナ戦争のウクライナ軍人戦没者追悼碑を訪れ、献花を行った。