ウクライナ領で行われたいわゆる「ロシア大統領選挙」は決して認められない=林日本官房長官
ウクルインフォルム
日本の林官房長官は18日、ロシアが占領する一部ウクライナ領で行ったと主張するいわゆる「大統領選挙」につき、ウクライナ主権と領土一体性を侵害する明らかな国際法違反であり決して認められないとする立場を表明した。
林官房長官が18日午前の記者会見時に発言した。
林氏は、「ロシアは違法に『併合』したウクライナ国内の地域においてもいわゆる『大統領選挙』を実施したとしている。ロシアによるこれらの地域の自国領への『併合』はウクライナの主権と領土一体性を侵害する明らかな国際法違反であり、かつ関連の国連総会決議とも相容れないものであり、決して認められないと考えている」と従来の立場を繰り返した。
その上で同氏は、「したがって、ロシアがこれらの地域でいわゆる『大統領選挙』を実施することも同様の理由により決して認められないと考えている」と説明した。
また同氏は、ロシア領内で行われた選挙については、「コメントすることは差し控えたい」と述べた。
これに先立ち、林官房長官は11日、ウクライナ領におけるロシアのいわゆる「選挙実施」につき、「違法な併合に基づいて、これらの地域でロシアがこうした『選挙』を実施することもまた決して認められず、先月のG7首脳テレビ会議の際のG7首脳声明においても、この旨確認したところ」だと発言していた。