カタールは平和的解決策達成のためのメカニズムを分析する準備がある=カタール首相
ウクルインフォルム
カタールのムハンマド首相は15日、同国は戦争の人道的被害を克服するための作業を行うために、全ての通信チャンネルをオープンにし続けているとし、また、国際法に従った平和的解決策達成を目的とした全ての当事者の参加を確保するメカニズムを分析する準備があると伝えた。
ムハンマド首相がスイスで開催されている「平和サミット」の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ムハンマド氏は、「私は、このサミットの結果となる議論と、国際法と国連憲章に従った平和的解決策達成を目的とした建設的対話への全ての当事者の参加を確保するしかるべきメカニズムの分析を待ち望んでいる」と発言した。
同氏はまた、諸国の主権と領土一体性は尊重すべきであり、また平和的手段での国家間対立を解決する集団的コミットメントを維持すべきだと発言した。
加えて同氏は、「カタールは、この紛争の人道的被害の克服に向けた作業を行うために、通信チャンネルをオープンにし続けておきたい」と伝えた。
そして同氏は、だからこそカタールはドーハで、ウクライナ児童と家族をウクライナで再開させることを協議するために、ウクライナ側とロシア側の参加する協議を組織したのだとし、「その努力は現在すでに、34の児童と家族の再開をもたらしている。そして、私たちは、多くの他の人たちの再開のための作業を続けている」と報告した。
さらに同氏は、カタールは、ウクライナによる保健、教育、食料安全保障の分野のイニシアティブを支持していると伝えた。
同氏は、「国際レベルで、私たちは、この紛争の結果として生じたグローバルなエネルギー危機を緩和する上での重要な役割を担っている。私たちは、世界市場における供給、量と価格の安定性の維持のために、LNGの欧州の国々への輸出を増やしながら、作業をしている」と発言した。
なお、15、16日、スイスで第一回「グローバル平和サミット」が開催されている。
写真:KEYSTONE/EDA/POOL//Urs Flueeler