EUは戦時下でも平和な時でもウクライナと一緒にあり続ける=コスタ欧州理事会議長
コスタ欧州理事会議長が欧州理事会会合前にブリュッセルを訪問したゼレンシキー宇大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
コスタ氏は、「私たちは、この会合で2つの主要な項目について協議していく。何よりもまずウクライナについて、それから世界における欧州についてだ。ウクライナに関することでは、私たちは非常にはっきりしないといけない。どんな物であろうと、必要な時には、あなた方は私たちの完全かつ揺らがない支持をあてにすることができる。私たちは今、戦時下も、将来、平和になった時も、あなた方と一緒にいる。私たちは、いつの日か、いつの年か、EU加盟国としてあなた方を歓迎したい。私たちは、そのためにも、包括的で公平で永続的な平和を勝ち取るためにも、あなた方と仕事をしていく」と発言した。
またコスタ氏は、ロシアの戦争はウクライナの人々に対して行われているが、この戦争には国連憲章に記載されている、自決権、領土一体性の権利、国境の安全といった普遍的な原則がかかっていると強調した。
そして同氏は、「だからこそこの戦争は、ウクライナについてのこと、欧州のことだけではないのだ。これは、国際法に対する戦争である。国際法は勝たねばならず、侵攻は敗北せねばならない」と伝えた。
その他同氏は、同日の会合の第2の議題は世界における欧州の居場所に関するものとなると指摘した。
同氏は、「私たちは、二極化した世界ではなく、『グローバルサウス』のない、多極化した世界を生きている。なぜなら、『南』は、『北』同様、多様だからだ。私たちは、欧州の外の他の大陸に目を向け、ニュージーランドからブラジルまで、世界の私たちのパートナー全てと共に、非常に強力なグローバルネットワークを発展させねばならない。それは、私たちの将来、平和、福祉にとって、そして、気候変動やガバナンスの補完、発展といったグローバルな挑戦を克服する上で、非常に重要だ」と発言した。
同文脈で同氏は、EU加盟国首脳たちが、世界の発展途上国のグローバルな債務の存在のような難しい問題におけるEUのリーダーシップのために、新しい国際金融インフラを構築することを話し合うつもりだと発言した。
写真:EU