ウクライナはシリア政権との関係強化で中東での立場を強化する=宇外務省
ティーヒー報道官がテレビ番組出演時に発言した。
ティーヒー氏は、同日シビハ宇外相がシリア首都ダマスカスを訪問した際の協議の議題の1つは、シリア人とウクライナ人にとって実質的な共通の敵であるロシアとイランの政権についてだったと伝えた。
その際ティーヒー氏は、「ウクライナは現在、シリア政権との繋がり強化を通じて、多くの意味で、中東における非常に重要な新しい場所を占めており、ロシアを同国がこれまでいたところから追い出していると述べることができる。なぜなら、その国(編集注:シリア)はモスクワの全体的コントロールの下にあったからだ。しかし、現在、私たちは、ここでウクライナの役割が伸びていくと述べることができる。それは非常に重要だ」と発言した。
また同氏は、同日のウクライナ代表団のダマスカスへの訪問は連帯を示す最初の一歩だったとし、「私たちは小麦粉を与え、支援の準備があることを示しているが、しかし、当然、複数の部門における互恵協力についての話である」と伝えた。
さらに同氏は、シビハ外相はウクライナがシリアの大学生を受け入れる準備があると述べたことを喚起し、また安全保障協力の可能性もあると指摘した。そして同氏は、ウクライナは農業部門の技術や戦争犯罪捜査の専門知識を共有する準備があると伝えた。
その上で同氏は、「つまり、私たちは、多大な経験と優位を持っており、それらを共有し、関係と協力を発展させる準備があるということだ」と発言した。
これに先立ち、30日、ウクライナのシビハ外相がコーヴァリ農業政策食料相とともにシリア首都ダマスカスを訪問し、シリアの実質的指導者シャラア氏やシャイバニ外相と会談を行っていた。
シリアのアル=シャイバニ外相は30日、同国はウクライナとの間で政治的、経済的、社会的レベルでの戦略的パートナーシップを発展させる意向があると発言した。