
米国との潜在的協力は鉱物資源に限定されない=シビハ宇外相
シビハ外相がキーウを訪問したラミー英外相との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
シビハ氏は、ゼレンシキー宇大統領が昨年10月に発表した「勝利計画」にもウクライナが豊富に保有する鉱物資源の共同開発へパートナー国が投資する可能性に関する項目があることを喚起した。その際同氏は、それは私たちの共通の戦略的利益であり、「力による平和」というコンセプトの具体的な実現の1つだと発言した。
さらに同氏は、「私がもう1つ強調したいのは、共通の関心、互恵的協力の輪は、それら戦略的資源に限定されないということだ。例えば、特にロシアの天然ガスのウクライナ領を通じた輸送停止の後、私たちは、米国にてLNGを購入する可能性に巨大な潜在力を見ている」と発言した。
その文脈にて同氏は、ウクライナは極めて強力な地下天然ガス貯蔵庫を有していると指摘した。
また同氏は、ウクライナ復興における米商業界にとっての利益や可能性や、ロシアの凍結資産についても話すことができると伝えた。
これに先立ち、ゼレンシキー宇大統領は昨年10月、「勝利計画」の第4項目として、「ウクライナには、天然資源が集中しており、とりわけ数兆ドルの価値の極めて重要な金属がある。それは、具体的には、ウラン、チタン、リチウム、グラファイト、その他戦略的な価値のある資源であり、それはグローバルな競争においてロシアとその同盟国、あるいはウクライナと民主主義世界を強めるものである」と発言していた。その際ゼレンシキー氏は、「ウクライナは米国と特定のパートナー、とりわけウクライナが加わるEU、そして世界の他のパートナーと共に、ウクライナに現存する重要資源の共同保護、共同投資、関連経済能力使用のための特別協定を締結することを提案している。それもまた力を通じた、経済的力を通じた平和である」とも述べていた。
なお、2021年には、コルスンスキー駐日ウクライナ大使もまた、「ウクライナのレアメタルや食品類が日本に関心を持たせられるだろうと考えている」と述べていた。