
ゼレンシキー宇大統領、プーチンと協議する準備があることを認める
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は6日、ロシアの独裁者プーチンとの協議の席に着く準備があると発言した。
ゼレンシキー大統領がキーウを訪問したルノーバッソ欧州復興開発銀行総裁との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私たちは、(編集注:戦争終結についての)共通の理解とビジョンが生じるように、パートナーたちと作業をしていく。たとえロシアに何かが気に入らなかろうが、私たちにはパートナー間の共通ビジョンが必要であり、その後は私たちは外交への準備がある。当然、米国、トランプ大統領、欧州連合(EU)の国々は、外交はロシア抜き、プーチン抜きでは不可能だと考えているだろうし、だから私は『私には準備がある』と言ったのだ。私たちに、どのようにこの戦争を終わらせるかの理解が生じたら、私たちには外交への準備がある。私はその点でそのことで何の問題も抱いていない」と発言した。
記者から、プーチンとの協議実施を不可能とする大統領令を無効化するのかと質問されると、ゼレンシキー氏は、「それはロシア連邦のナラティブだ」と発言した。
その際同氏は、「彼らは常に会談を行わないためのチャンスを模索していくだろう」とし、プーチンは戦争終結について自身(ゼレンシキー氏)と対話をするのを恐れていると指摘した。
その上で同氏は、「しかし、ともあれ、私は、トランプ氏は彼に戦争を終わらせることができると思っている」と発言した。
これに先立ち、2022年10月、ゼレンシキー大統領は、国家安全保障国防会議(NSDC)による、プーチン露大統領との協議実施を不可能とする決定を発効する大統領令に署名していた。