
ベッセント米財務長官、ウクライナにパートナーシップ協定案を提示
ゼレンシキー宇大統領がベッセント米財務長官との会談後記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私たちのチームに米国からの両国間の最初の協定案が渡された。私は、私たちのチームがその文書を分析し、できるだけ早く分析してその文書に署名できるようあらゆることを行うことを強く願っている。なぜなら、米国は私たちの主要なパートナーだからだ。私たちは、同文書のあらゆる詳細を分析して、ミュンヘン会議(編集注:14日に始まるミュンヘン安全保障会議)に間に合うようにあらゆることを行う。なぜなら、時間を失いたくないからだ」と発言した。
同氏はまた、米国から提案された協定案の詳細を自身は知らないとしつつ、「その点で私にとって重要な詳細は、とりわけ、一時的被占領地にあるその希少な鉱物がどうなるかだ」と発言した。
同時に同氏は、ウクライナはその文書を迅速に分析するとし、「私は、私たちが全てにおいて合意することを確信している。なぜなら、私たちは戦略的パートナーだからだ」と強調した。

さらに同氏は、ベッセント財務長官との会談は建設的だったとし、安全の保証や希少鉱物についても話したと伝えた。とりわけ、同氏は、会談時にウクライナの希少鉱物の埋蔵地図を示したという。
そして同氏は、「今回の訪問にとても感謝している。それはトランプ大統領のチームの最初の(編集注:ウクライナを訪問した)大臣だ。私たちは、トランプ大統領のチームとより詳細に作業を始めている」と発言した。
記者会見時、ベッセント米財務相は、同パートナーシップ協定案につき、「この文書は、トランプ大統領によるこの紛争の迅速な解決のビジョンの観点から重要だ。私たちは、これがウクライナの人々に米国の支援のさらなる保証を与えると思っている」と発言した。

同氏はまた、第二に、そのような協定は、ロシア首脳陣に対して米国のコミットメントに関する強力なシグナルとなると発言した。
さらに同氏は、第三に、同協定は米国民に対して、ウクライナと米国は共通の価値と安全保障上の挑戦を共有しているだけでなく、経済問題においてもより調整し、米国民の利益が考慮されていくとのシグナルになると指摘した。
そして同氏は、第四に、「米国によるウクライナへの投資が増えれば増えるほど、なお、私は、この紛争が終わった時にはウクライナ経済は非常に良くなると信じているが、それ(協定)は、より大きな安全をウクライナの人々に与えることになる。第五には、私は、米国のウクライナ経済へのより近い視点は、紛争後復興のための加速装置となり得ると思っている」と発言した。
その他、記者から、米国はロシアに一時的に占領されている領土におけるウクライナの資源へとアクセスするために、武器を使用する可能性を検討しているか、との質問に対して、同氏は、自分は「財務長官であり、国防長官ではない」と返答した。
同氏は、「私は今日ここに、ゼレンシキー大統領とウクライナの人々を経済安全保障の点で支持するためにいるのだ」と発言した。